旧東海道を歩く 15日目(12/7) 沼津~箱根 その2

(前の記事のつつき) 念願の箱根の西坂を登り、箱根宿までを歩く。 本日は箱根温泉で一泊。
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1010緩やかな今井坂から、箱根街道の西坂を登り始める。
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1018今井坂を通り、愛宕坂石畳に入る。
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1769年に修理した記録によると、「愛宕坂では、長さ140m、幅3.6mを修理した」とあり、当時の道幅が分る。 現在の道は、観光用に石畳風に整備した所と、その下には往時の石畳が埋まっている所とがある。 1030有名な錦田一里塚を通りすぎる、江戸まで29里。箱根関所跡までは3里余り。
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両側に昔の儘の一里塚が残っている貴重な塚である
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  (撮影できなかったためネットから写真拝借) 1048塚原新田の集落を通る 箱根西坂には、塚原、市ノ原、三ツ谷、笹原、山中の5つの新田がある。山の上なので田畑はなく、茶屋や休息所、駕籠かきや馬方の、間の宿的な集落だった。
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1051臼転坂を登る 牛や臼が転がったので名があるが、それほど急ではない
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1102市ノ山新田の題目坂を登る
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1112大時雨坂の法善寺跡碑を通り過ぎる
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1121小時雨坂の途中でみた三島市内、富士山は雲で隠れている
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1129三ツ谷新田の松雲寺前を通る 参勤交代の大名の休息所にもなり、朝鮮通信使や、幕末では徳川家茂慶喜の寺本陣にもなった。
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1140下長坂(こわめし坂)を登りきる。
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この下長坂を登りきる直前が非常な急坂で、箱根西坂で一番の急坂だった。米を背負いこの坂を登ると、汗と熱で「こわめしになった」と言われるほどの急坂で、それが坂名の由来にもなっている。 これから、上長坂(かみなり坂)に向かう 1153旧東海道の上長坂(かみなり坂)は途中から一部区間が工事中のため、国道沿いに大きく迂回して、中山城址をめざす。
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1217芭蕉句碑 「霧しぐれ 富士を見ぬこそ 面白き」 この時も富士は雲に隠れて見えないのだが、芭蕉の心境でのぞむ
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  1223菊池千本槍 南北朝時代にこのあたりの合戦で竹に短剣を括り付けたのが槍の発祥らしい
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1228山中新田の石畳を歩く
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1236山中城跡 北条氏が小田原城防衛のために4,000人収容の城を築き、秀吉の小田原合攻めを前に整備もしたが、4万の豊臣軍に攻められ半日で落城したという。
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1312昼食を食べ、箱根峠を目指す 1315雲助徳利の墓 本名は松谷久四朗と云い西国大名の剣術指南役だったが酒でしくじり、国を追われ箱根で雲助になった。墓石に、盃と徳利が浮かんでみえる。
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1335大枯木坂を登る
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1339石割坂を登る
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1342念仏岩 近くの宗閑寺が箱根越えで生き倒れた人の為に建立した
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1349明治天皇御小休跡碑
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1359かぶと岩 小田原攻めの際、秀吉が休息のため兜を置いたとも言われている。 もともと兜石坂にあったが、国道一号線の拡張工事のときに、300mほど動かしこの地に移された
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接待茶屋跡碑
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徳川有徳公遺跡碑 有徳公とは八代将軍徳川吉宗のことで、享保元年(1716)、紀州藩主から将軍になるべく江戸へ向かう吉宗は、石割坂にあった茶店で休息した折、店の主人が馬の世話をよくした事に喜び、永楽銭を与えた。以後 紀州藩主は参勤交代の際この茶店で休みをとるようになる。
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中山一里塚跡を通りすぎる、 江戸まで26里。
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1404兜石坂を登る
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1409兜岩跡
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1412兜岩坂の竹笹のトンネルを行く
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1414茨ヶ平の道標
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1436西坂の出口の「冠木門」をくぐり箱根峠に到着、記念写真
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ここからは下りになる 1507箱根宿・関所に到着
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箱根関所は、入鉄砲出女が厳しく取り締まられた。 また戊辰戦争のときは、「脱藩藩主」林忠崇が旧幕府海軍の協力で館山から相模湾に上陸し、箱根や伊豆などで新政府軍と交戦するが、この関所は箱根で指揮を執っていた所でもある。 箱根宿は、戸数197戸、人口844人(うち男438、女406)、本陣6軒、脇本陣1軒、旅籠72軒から成る。もともとの箱根元町ではなく、箱根峠と関所との間に宿場が置かれ、三島宿と小田原宿から50戸ずつ移住させている。但し旅籠72軒は天保14年東海道宿村大概況の誤記の可能性がある。 本日は沼津宿から箱根宿まで26キロ歩いたく。
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参考: 風人社発行「ウォークマップ ホントに歩く 東海道
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