子孫からみた咸臨丸の歴史

逗子で開催された掲題の講演会を拝聴してきた。 素晴らしいの一言に尽きる内容であった。 講演は、小杉伸一氏の10年以上の研究成果をベースにした、全部で190頁弱のビジュアルなパソコン画面を使っての説明で、とても分りやすい。 史料を掘り起こし、その史料内容を現場で確認するという歴史研究の基本の作業による、咸臨丸が生まれて亡くなるまでの一生の史実についての講演で、 咸臨丸が必要とされ建造された歴史的背景、建造したオランダ造船所の当時と今、太平洋横断という歴史的なデビューと航海での出来事、咸臨丸の船体構造の分析、その航海にまつわる今に至るまでの日米蘭の人の繋がり、初めは軍艦、後には運搬船としての役割の変化などなど、実に様々な角度から、咸臨丸について、教えていただいた。 また、今回のような講演活動、咸臨丸ゆかりの地の訪問だけでなく、子孫を探し訪ね、当時の乗組員・関係者のお墓をお参りし顕彰するなどの活動内容の紹介もあった。
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講演会場には咸臨丸乗組員の子孫の方々、勝海舟、濱口興右衛門、小野友五郎、小杉雅之進、中濱万次郎、斉藤留蔵、春山弁蔵の子孫の方々が参列された。小生もこの中に入れていただいた。 「激動の幕末期に活躍した咸臨丸の乗組員の子孫や関係者が集い、親睦を図るとともに、咸臨丸の歴史の史実を正しく伝えることを目的としている」と会の案内にありますが、なかなか素晴らしい会だと、認識を新にしました。 「 人気blogランキング 」  に参加しました。よろしければ押してくださいませ。
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