塩飽訪問その1

咸臨丸渡米150周年の今年、残る時間はあと1月余りになった。年初から日本・米国各地で様々なイベントが行われたが、最後を飾るかのように、咸臨丸の乗組員を始め幕末に多くの水夫を輩出した塩飽諸島と讃岐において、記念の催しが開かれている。 いずれも咸臨丸子孫の会の記念講演が合わせて行われるため、11/20より3泊4日で、本島、沙弥島、櫃石島塩飽諸島を訪問し、讃岐(多度津、丸亀、坂出、高松)を巡ってきた。 主な日程は以下の通り。 11/20、坂出市沙弥島にて、「咸臨丸渡米150周年記念式典」と記念講演会 11/21、多度津町で、「多度津町立資料館20周年特別企画展」と記念講演会 11/22、櫃石中学校、坂出市役所、JR四国四国新聞社等を表敬訪問 11/23、丸亀市本島では、「咸臨丸渡米150周年記念事業in本島」と題し記念講演会 11/20は、13:30より、坂出市沙弥島の万葉館で、記念式典が執り行われた。
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主催は咸臨丸渡米150周年記念事業実行委員会で、プログラムは以下の通り。 一部:「咸臨丸渡米150周年記念式典」   1.開式   2.主催者より趣旨説明  咸臨丸子孫の会幹事方 藤本増夫   3.国旗掲揚    二部:「咸臨丸渡米150周年記念講演会」   1.開会の言葉   2.主催者代表挨拶 実行委員長 丸野忠義   3.来賓挨拶     ・坂出市長        綾 宏     ・坂出市議会議長     松成国宏     ・坂出市教育委員会教育長 横井武雄   4.講演「子孫からみた咸臨丸の歴史」         咸臨丸子孫の会幹事教授方 小杉伸一   5.咸臨丸子孫の会のメンバーのスピーチ   6.閉会  咸臨丸は、米艦ポーハタン号に乗船した遣米使節の護衛随伴艦として船出した。航海を支えた水主50人のうち、35人が瀬戸内海の塩飽諸島出身。写真の資料は多度津町立資料館の展示より。
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今回のイベントは、太平洋を横断した咸臨丸とその塩飽水主についての歴史を学ぶことが、郷土への誇りを育て継承し、将来のまちづくりへの思いを高めることになるとして、企画された。  二部の講演は、「子孫から見た咸臨丸の歴史」と題して、蒸気方見習いだった小杉雅之進の子孫で咸臨丸子孫の会事務局長、小杉伸一氏が講演した。遣米使節渡航の目的と意義、咸臨丸建造から終末までの歴史、遣米使節を巡る日本と米国の評価の違いを説明し、「一番大きな成果は、それまでは徳川幕府や藩単位で考えていた人たちが、世界を見ることによって、日本という視点で考える日本人になったことだ」と結んだ。
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写真は会場から見た、塩飽諸島に沈む夕陽
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晩の懇親会場は、讃岐龍馬会塩飽社中の溜まり場の讃州寺田屋、サザンクロス。楽しいひと時だった。
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