10/29(木) 目的は、世界遺産の風車群の見学と、咸臨丸を建造した造船会社の訪問
気候は8~16℃.
服装は、気温変化に順応できるように長袖シャツに、チョッキ、薄手のジャンパーを着用した。
0600 起床、ホテルの周りを散策
宿泊したホテルは、田舎のホテルかと思っていたが、実に近代的なホテルだった。
ホテルのシンボルマーク
オランダ人のためのホテルと云う触れ込み。オランダ人は男女とも驚く程背が高い。170cmの僕でも、滞在中に僕より低い大人は殆ど目にしなかった。従って、ホテルの造作も風呂など驚くほど広い。
ホテルの周りの殺風景な中に、小さな池があり多くの鳥が朝飯を食べている。中には白鳥と黒鳥のハーフのような鳥も。この鳥はオランダではこれからしょっちゅう見かけることになる。
朝のTVニュースのキャスターと今日の天気予想
0630 朝食はバイキング。メニューは豊富でどれもおいしい。
実はこのドルトレヒト市で過ごした3日間の朝昼晩の食事の中で、このホテルで食べた毎日の朝食の量が一番多かったと思う。
1045 キンデルダイクへ向けホテル出発
1100 近郊の水上バスの船着き場・Merwekadeに到着。
来船までの間、街中を歩き回ってみた。足元は、石かレンガばかりで、土は全くない。レンガの下は砂で、砂が減るとレンガも沈む。そのため時々レンガを取り除いて砂で整地しレンガを並べ直すのだという。旅行中、この場面に何度か遭遇する。
1140 双胴の水上バスに乗船し、終点キンデルダイクを目指す
船着き場、 船はキンデルダイク行き
まず、出発してすぐに水上から、開陽丸が進水した辺りを遠く眺める。橋の左側手前が、開陽丸が進水した辺りで、進水時、開陽丸は艤装していないにもかかわらず、当時最大の船だったので重く、綱が切れ、右側の岸辺まで水面を滑り浅瀬に乗り上げたという。
また、キンデルダイクへ到着の前には、咸臨丸が進水した辺りを見ることもできた
オランダの船を見て気が付くことは、日本と違い、船の大小にかかわらず、オランダ国旗を船尾に翻していることだ。
また、運河を通過する大型船が出しているスピードは結構な速さで、さすがに国中に張り巡らされている運河が経済の動脈になっている国だけのことはある。
1205 キンデルダイク到着
船をバックに集合写真撮影後、すぐにお目当ての世界遺産の風車群を歩いて見学する。
世界遺産の19の風車群全部で19の風車が並ぶが、全部を歩いてみるのは時間的に無理だ。 専用の自転車道路があるので、自転車での見学が便利なようだ。
風車の左側の建物は、咸臨丸を建造した造船所の建物
オランダは国土が海抜より低いので名高い。従って、低地の水を海に流すのは自然にはできない。 風車はそのため、水が流れ込む低位の(運河の)水を、高位の運河に掻き揚げ流すために働いている。
風車を動かす時は羽根に布をかぶせると風車は回る。風向きの変化に対応できるように、上部構造が360度回転するように作られている。
オランダでは水道塔など専用の用途がある建造物が住宅に転用されているケースが多いが、キンデルダイクの風車も例外ではない。
1300 近くのレストランでランチをとる。
このレストランは、開業して140年
まず、ハイネッケンのビールを注文し、トマトのスープ、鶏肉と野菜のメインデッシュに、アイスクリームを頂く。
1415 つぎに、世界遺産の風車群を今度は別の角度から、小型ボートに乗って運河から眺める。絶景である。
1505 風車群の隣にある、造船会社IHCを訪問する。
入口には日の丸が掲揚され我々を歓迎してくれていた。
造船所の構内を見学したが、肝心の咸臨丸が進水した船台は見学できなかった。
実は、水上バスで船着き場に着く途中で、船台のある辺りを水上バスから撮影していたのだが、どうも今は廃材置き場になっているようだ。会社側としては、様変わりした場所を、期待して見に来た我々には見せたくはないらしい。既に撤去してしまったとの噂もあるが真実は不明。
当時のものでは唯一、杭が残っているが、何時かは壊すことになるという。その時は、子孫の会員に贈りたいとの冗談も言っていた。
工場の屋上から見た、風車群
質疑応答の中で、僕は常々気になっていることを聞いてみた。
開陽丸については建造当時も含め写真は残っているが、咸臨丸の写真はないのかと。
残念ながら、写真はないとの回答だった。
1630 造船会社IHCから、専用バスにて出発し、ドルトレヒトへ向かう。
1730 ドルトレヒト市内のミシュランガイドに載るレストラン・De Stroper Dordrechtにて、夕食。
料理は、前菜(鱈)、フライドポテト、ムール貝のワイン蒸し。初めて大量のルーム貝を頂く。貝はドルトレヒトの近郊の産らしい。仏モンサンミッシェルのルーム貝とは違い、北海近辺の貝はやはり大きい。
2010 食事も終わってホテルへ
食事をした辺りには、特別の許可証がなければ通れない道路がある。日本では僕が見たことがない方法で、路の真ん中に円筒の柵が出て車の進入を止めるが、許可された車の場合、円筒が下がる。
2025 ホテル着
晩は、墨田区の歴史を調べている梅津氏の室にて、本所・両国の話を拝聴し、免税店で購入した広島の日本酒を頂く。
2430 就寝
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