西宮砲台の修復状況を確認してきた
本来は9月最後の日曜日なので、1年に一回の内部公開の日なのだが、
昨年の9月4日の台風21号によって、砲台も大きな被害を被り、昨年から内部公開はしていない。
台風通過後も、夙川河口では東西の波打ち際から防潮堤まで、香櫨園浜の広い範囲で高潮暴風による漂着ゴミが打ち揚がり、台風の爪痕を残した。
幕末に勝海舟の設計で建てられた西宮砲台も、高潮で約1.5mまで水に浸かり、外壁の漆喰が剥がれて、立ち入り禁止のための周囲のフェンスも薙ぎ倒されてしまった。
昨年9月4日の状況、右の通常の時と比べると大きな高潮なのが分かる
今は砲台の外部だけ確認できるが、内部もかなり被害を被っているらしい。
すでに1年経つが、内部外部とも修理は未だ施されていない状況で、今後いつ公開できるのか、まだ決まっていない。
この説明版も倒されていました
設計当初の図面
天上には明り取り用のガラス窓がある
砲眼は11あり、四方をカバーしている
発射した大砲を冷やすための水供給のため、床の中央には井戸が掘ってあった。
同じ設計の和田岬砲台の、復元された内部
この台風により、兵庫県内では13件の文化財に被害があり、西宮砲台以外では、国指定文化財の明石城巽櫓や神戸異人館を代表する旧ハンター住宅の窓、尼崎の本興寺の縁側の一部も外れたりした。
ちなみに、本興寺は、本能寺を建立した日隆上人か開祖。
そのわけは、日隆上人が尼崎で布教した時に、細川満元が夫人の懐妊に際し、男子誕生の祈願を依頼して無事に男子が誕生したため、そのお礼として建立されており、開山は日隆上人、開基は細川満元となっている。
参考:youtube「西宮砲台 台風21号の爪痕」
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