塩飽訪問その4

11/23、塩飽本島にて「咸臨丸渡航150周年記念事業in本島」と題し様々な催しが行われている。塩飽勤番所では資料展示を拝見、笠島地区では「笠島まち並ふれあい祭」に参加し、本島小学校では記念講演会を拝聴してきた。
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丸亀からフェリーで本島に渡ると、港のすぐ横に、咸臨丸渡米150周年の顕彰碑がある。櫃石島の顕彰碑とは説明文が異なるが、塩飽諸島出身の水主35名の名が刻まれているのは同じだ。
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番所には、様々な貴重な資料が展示されている。
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中でも、横須賀浦賀において日本で最初に建造された洋式軍艦、鳳凰丸の絵と記事が大変貴重なものである。絵は5月末に初めて訪問した時にも拝見したが、今回は「鳳凰丸・昇平丸 御軍艦諸記事」が展示されていた。解説によれば、鳳凰丸には塩飽の水主30人が乗り組んでいたらしい。
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笠島まち並ふれあい祭」では、本島の住民はもちろんだが、島に縁のある人が大勢集まっていた。丸亀で活躍している「月下桜」の踊りが場を盛り上げていたが、少し肌寒い中、竹筒で豪快に暖めている「竹酒」は美味かった。
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笠島地区は、海賊の拠点があった場所とのことで、防御のためからも町や道の作りに工夫がある。勢力が大きかった往時を想像するのも面白い所だ。 記念講演は、小杉伸一氏により丸亀私立本島小学校で行われた。この4日間で3回目の講演だが、中味は少しずつ講演する場所に因んで入れ替わっている。
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変わっていないのは、講演会場に張り出している、分かり易く編集した咸臨丸の航海日記、桑港入港時の現地新聞の写しと翻訳文、それと海王丸のマストに掲げた中黒長旗に仕立てられた幕府軍艦旗。
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この軍艦旗は、咸臨丸が掲げていた軍艦旗を真似て作成し、海王丸が咸臨丸の航跡を辿る航海に出航する4/7に咸臨丸子孫会より海王丸に贈呈されたもの。 4/7東京出航、5/3ゴールデンゲートブリッジ通過、5/5桑港入港、6/8東京入港の各々の時に、海王丸のマストの上で8メートルの中黒長旗が翻った。 写真はゴールデンゲートブリッジを通過する時。船尾に幕府軍艦旗が翻っている。
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6/10に海王丸船上で返還式があり子孫の会に返還されたが、旗には乾船長以下実習生92名も含め、全員の名前がサインされていた。
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すべての行事が終了した後、丸亀に渡り関係者で食事をし、宝塚に戻った。 行きも帰りも、咸臨丸子孫の会の幹事方、藤本増夫さんの車に同乗させていただきました。 有難うございます。 「 人気blogランキング 」  に参加しました。よろしければ押してくださいませ。
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