幕末映画

先日、幕末に関する映画を久し振りに観た。 珍しく幕末時代の映画を3本も上映している。そのうちの2本、「半次郎」と「桜田門外ノ変」。
画像
「半次郎」は、 幕末好きの仲間6人と一緒に初めての映画鑑賞。 後での懇親会も含め、観てすぐに皆で映画の批評をするのも面白い趣向だった。 監督は『長州ファイブ』の五十嵐匠。 中村半次郎、後の桐野利秋の青年時代からの半生を描いている。ただシナリオ的には描く時代に濃淡があり、幕末のある時期から一気に明治に話が進んでしまうのは腑に落ちないものがある。 小生にとって肝心の赤松小三郎は姿を見せず、半次郎の重要な一面は残念ながら垣間見ることはできないが、村田煙草店は重要なポジションとして描かれる。もちろんかなりの創作部分はあるが、全体的にはある程度、西南戦争まで史実に沿った内容になっている。 今の世の中に失われているものは何かを考えさせるなかなかよくできた作品。
画像
桜田門外ノ変」は、 史実をかなり忠実に反映した吉村昭の原作で、『男たちの大和/YAMATO』の 佐藤純彌の監督作品。 襲撃現場の指揮を担った関鉄之介に焦点をあて、彼らの行った行為がどんな意味を持っていたのか、幕末維新の中で井伊直弼暗殺事件の意義を考えさせる映画。水戸藩の内部事情は詳しく描かれてはいないが、その後の水戸藩の運命を予感させる内容にはなっている。
画像
十三人の刺客」は、 実在した幕末の明石藩主松平斉宣をモデルにしているが、豪華メンバーを配した娯楽映画で、史実とは関係のない展開なので観るのは諦めた。 映画の面白さは、フィクションであれ、ノンフィクションであれ、原作を脚本家がどのようなシナリオにしたのか、映画監督がそれをどのように描いたのか、どんな俳優がどのように演じたのか、今までの映画とどう違うのか、等など、色々な観点から観るのも醍醐味だが、幕末については何故か史実を大事にしたいと思っている。 「 人気blogランキング 」  に参加しました。よろしければ押してくださいませ。
幕末・明治時代(日本史)ランキング 絵は三吉慎蔵と坂本龍馬です 励みになりますので、できれば以下のバナーもどうぞ にほんブログ村 歴史ブログ 幕末・明治維新へ
にほんブログ村