今年は遣米使節150周年にあたる。
1860年、江戸幕府は日米修好通商条約の批准書交換のために使節団を派遣した。1854年に開国した後の最初の国外公式訪問団で、正使は新見豊前守正興、副使は村垣淡路守範正、監察は小栗豊後守忠順。
正使新見、副使村垣、監察小栗は米軍艦ポーハタン号に乗り、正使一行とは別にポーハタン号の事故など万が一に備え護衛を名目に、軍艦奉行木村摂津守は咸臨丸に乗船した。正副使節のうち万一病気又は事故あるときは、代わりて使節相勤むべき旨を命じられている。
咸臨丸はポーハタン号が無事西海岸に到着したため、役目を終え江戸に戻る。
今年、150年前の航海を記念して咸臨丸の航跡を辿るイベントが企画され、帆船海王丸が4/7から6/8までの予定で太平洋を往復航海した。
以下は、乗組員による4/22(木)撮影の航海中の写真の一部。 この日、研修生は初めてバウスプリット(船首部の斜マスト)を渡る
フォアマスト(先頭マスト)のロイヤル(天辺)より、船尾方向を望む。メインマストとミズンマストが重なって見える
フォアマストのロイヤルより、後方下、メインマストと甲板をみる
フォアマストのロイヤルより右舷斜め後方を望む
フォアマストより左舷下をみる
フォアマストより船首のバウスプリット(斜めマスト)をみる。研修生が斜めマストを渡っているのが見える
フォアマストより縦帆(フライングジブ、アウタージブ、インナージブ)越しに船首前方を望む
バウスプリットより見える船首像「紺青(こんじょう)」の姿
念のため、4/22(木)の航海日誌の一部を以下記す
天気 晴れ
正午時点では、
前日正午からの(直航進路069、距離195マイル、東京からの距離3551,残航1446、平均8.61ノット)、
風向NW/W、風力4、ヤード(帆桁)左舷開き、
天候晴れ、気温9.3、海水温度9.6、気圧1028.2、海面状態穏やか
船の位置 北緯40度08分、西経152度08分
時刻改正18分(日本との時差累計-19時間09分)
また、出航時にメディアなどが撮影・報道した映像を記録しておく。
1)東京出航
大型帆船「海王丸」が咸臨丸の航跡たどる旅へ出航(10/04/08)
「海王丸」出航 幕末「咸臨丸」の航路たどる(10/04/07)
2)サンフランシスコ出航
海王丸出航! カリフォルニアの青空に響き渡る「ごきげんよう」(10/05/09)
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