4/10の日曜日、桜見を兼ね講演会を拝聴してきた。
休日が満開の時期と重なり、京は桜見物の人、人、人で大変な賑わいだった。名所の一つ丸山公園の桜もちょうど見頃で、花見客が春を楽しんでいた。
枝垂桜、染井吉野、山桜など約1000本の桜が丸山公園にあるそうだが、やはり公園中央の「祇園の夜桜」として有名な祇園枝垂桜の廻りは人が多い。
毎年の事だが、茶店が縁台を出し客が花も団子も楽しんでいる。
昔から変わらぬ日本の良き光景だ。
祇園枝垂れ桜の正式名称は一重白彼岸枝垂桜。
この枝垂れ桜の初代は昭和22年に樹齢220年で枯死してしまったが、初代の種子から育てられた今の桜が大きく成長し、多くの人を楽しませてくれている。
講演会場に行く途中の、南座からの鴨川沿いの桜も今まさに花盛りだった。
さて、講演会。
最近時々参加させて頂いている、「京都維新を語る会」の4月度例会での講演会で、今回は、銃砲研究家の長谷川巌氏の「資料で見る鳥羽・伏見の戦い」
実に様々な資料を持参された。具体的に実物を目で見るとインパクトがあり分かり易い。
古式銃と近代銃、実弾(丸弾と椎実弾)、弾丸や火薬を仕舞うバッグ、太政官日記、錦絵、高札、命令書入れなどなどで、よくも色々と幕末当時のものを持っておられると感心した。
銃は、火縄銃、火縄銃の改良版、ゲベール銃、スナイダー銃の4挺で、ゲベールとスナイダーは実際に手に持ったのは初めて。
上から、火縄銃(日本)、改良火縄銃(日本)、スナイダー銃(英)、ゲベール銃(蘭)
ご自身で実際に古式銃も近代銃も射撃されるだけあって、話が実際的で説得力がある。
たとえば、
火縄銃は、兜のタレが邪魔になるため台尻は顔の頬に当てて打つ。
西洋銃は、台尻は肩に当てるが本来の台尻の長さよりも小さい日本人向けに短くしてある。
火縄銃でも50m離れて20cmの的に当たる話、鉄砲改めと壬申の刻印、幕末に輸入した銃の種類と数、大村益次郎の調練と椎実弾、近代銃と現代銃の火薬の違い、龍馬が取引した銃、丸弾と椎実弾の相違、飛んでいる弾が見える話、新政府軍と幕府側の銃の種類などなど、話題が多くためになる講演会でした。
特に、被弾すると感染症で死ぬケースが多いとの話、参考になりました。
ありがとうございます。
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