京都山口県人会中村副会長のお誘いで、清話会主催の「高杉晋作」講演を拝聴してきた。
偶然にも?講演日は、旧暦慶応3年4月14日没の晋作の命日でした。
講演者は京都大学名誉教授海原徹氏。
「明治維新と教育」、「吉田松陰と松下村塾」、「松下村塾の人々」、「江戸の旅人吉田松陰」、「松下村塾の明治維新」など多数の吉田松陰に関する著書もあり、松陰研究の第一人者でもある。
内容は、大きくは、
①生まれ育った家庭環境
②学んだ学塾と先生
③諸国遊学
④遊学中断
⑤藩官僚として出仕
⑥奇兵隊開闢総督
⑦幕末激動の政局と晋作の活動
⑧回転の義挙
⑨晋作をめぐる評価
色々なエピソードを交え、しばしば敢えて脱線しながら流暢に途切れなくお話される。
なにしろ晋作その人が破天荒な人で、短い一生の割に波乱万丈な生き方をしたため話題に事欠かないので聞いていて驚きの中にも笑みがこぼれ、飽きないのだが、講演者として実によく聴衆の気持ちを掴んでいると感じ入った。
実は当たり前のようにしゃべっている中に、小生には当時の風習・習慣として今まで分からなかったことがいくつか合点がいくこともあって、実りの多い講演でした。
昔の人は一つの学校ではなく色々と行って、相性が悪いとすぐ止める、昌平校勉学での旗本子弟と陪臣との違い、見合いしてそのまま結婚したこと、剣術や船乗りに向いていなかったこと、などなど知ってはいても、例を引いて改めて聞くと色々と思い当たることもある。
講演後、3人で雑談させていただきましたが、なかなか気さくな方で、講演では聞けないお話も聞くことができ喜んでいます。有難うございました。
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