本日で航海予定30日間の丁度半分になる。距離では3/5も来ている。かなり早い帆走だ。
貯金が出来たのでサンフランシスコ港では沖に投錨し、端艇の訓練が出来るかもしれない。期待したい。
本日はよく晴れていて2回目の天測をし、生まれて初めて船の上から鯨を観た。
また本航海で初めて夕陽を見た。
天気 晴れ
正午時点で、
前日正午からの(直航進路104、距離266マイル、東京からの距離3112,残航1933、平均11.65ノット)、
風向SWW、風力5、ヤード(帆桁)右舷開き、
天候晴れ、気温12.8、海水温度11.5、気圧1025.0、海面状態穏やか
船の位置 北緯39度10分、西経161度01分
時刻改正24分(累計-19時間45分)
0830 課業始め 自習
自習時間に、本航海で初めて、敷布、枕カバー、掛け布団カバーを取り換えた。航海予定日の真ん中で、一回だけ清潔なものに取り換えることになっている。
1030 海洋講座 天測の実習2回目
今朝も傾斜がきつい。
6時14分のモニターによると、風は右舷横から南風が吹いている。
11時前でもまだかなりの左舷傾斜がある
よく晴れているので太陽がまぶしい
太陽はもちろん直接はみない。天候にもよるが何枚かフィルターを通して見る。
天測後、船位の計算に忙しい実習生。
太陽の下限(レンズの右半分に映す)を水平線(レンズの左半分に映す)に合わせ、その時の角度を読む。
今回は58.34度。天測は本日で2回目だが、太陽を対象にするのは初めて。やってみると割合簡単に角度の度数が判定できる。良くできた測定機と思う。
今日も小野友五郎の気分になった。
1200 当直 小生の当番は以下の通り
1200-1300 リーサイド (鯨をみる)
1300-1400 リーサイド待機
1400-1500 ウェザーホイル
1500-1600 リーサイド待機
リーサイド当番でタイムベルを鳴らす
1200からのリーサイド当番中に「鯨が見えたぞ」の」声がする。
リーサイドの作業を即止める。初めて泳いでいる鯨を見た。
背びれを1回。潮吹きを3回。
すぐに反射的に居室にビデオカメラを取りに戻り、その方向を写す。が写っていない。
100~200m先だったと思うが、いなくなってしまった。
野次馬が多い。操舵当番以外は皆、鯨を探している。
1800 畳帆
いつものように4-8当直の実習生はロイヤルを畳む
4-8当直は、午前当直は朝の展帆、午後当直は晩の畳帆が付きまとう。
当直の中でも一番忙しく厳しい当直だ。
夕刻 航海してから夕陽を初めて観た。
太平洋の西へ沈む夕陽は、丁度日本の方向に沈んでいくことになる。
船尾でしばらく、沈んでいく様を眺めた。幻想的な風景であったが、水平線に雲が出始め水平線に沈む夕陽はお預けとなった。
船長から、以下のメッセージがあった。
昨日から本日は気持ちの良い帆走を行うことができた。
船足は風速の半分出れば普通だが、風速16ノット程度の風に対して船速11ノットを計時する。海王丸は素晴らしい帆船だ。
本日夕刻に西経160度を通過した。予定より3日のaheadになる。
本日の航海概要と気象概況
気象概況
①今晩は日中と同様、南風の風力4程度の風が期待できそう。
②しかしながら本船の北西に等圧線のゆがみから低気圧が発生する予想。明日には高気圧と高気圧に挟まれた格好で、前線を伴った低気圧となって本船に接近してくる。
③再び風が強まり、また前線通過に備える必要あり。
航海概要
①遠洋航海を出航して2週間が経過した。疲れも見え始めるころ。休めるときには休息をとり、ぐっすりと睡眠をとってサンフランシスコまでの航海をがんばる。
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