乃木神社 御祭神百年祭

今年は、明治天皇薨去され100年になる。 従って明治天皇に殉じた乃木希典が亡くなって100年。 乃木神社では、殉死の9月13日に、「御祭神百年記念」として「御祭神百年祭」の奉納行事が以下のように執り行われた。
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1)御祭神百年祭  10:00~12:00   直会      12:00~14:00 2)墓前祭     15:00~16:00 3)夕御饌祭    17:00~18:30   直会      18:30~20:00 2)の墓前祭については、その時間帯は国会図書館で古典籍資料の拝見の予約を入れていたため、参加をあきらめ、その代り、当日早朝に青山霊園墓所にお参りさせていただいた。
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乃木希典夫妻
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両親の希次夫妻
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10時からの式典の前に、乃木神社横の乃木公園に寄ってきた。 公園内のこの小社には乃木家祖先と御令息との御霊をお祀りしていて、毎日乃木神社禰宜が参拝しておられる。
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この公園内には、希典が殉死した当時の、質素な邸宅がそのまま残っている。
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この邸宅は、僕には特別な思いがあり、祖母の思い出とともにある。 乃木家と三吉慎蔵の実家の小坂家は幕末から明治にかけ代々仲が良く、長府では家も隣同士で家族ぐるみで行き来していた。 三吉慎蔵の孫の梅子は僕の祖母だが、慎蔵の妻イヨが長府で亡くなったときに、16歳の梅子には両親がすでにいなかったため、希典に引き取られ、自刃までの1年ほど、この邸宅で夫妻に養われていた。 殉死の当日は、自刃の前に使いに出され、用事を済ませて帰宅すると、家の周りが兵隊で一杯だったという。 邸宅は東京都に譲渡され、公園も含めて港区土木課が維持管理している。 毎年9月12日と13日の二日間に限って一般公開し、邸内を見ることができるのだが、昨年の東日本大震災で、煙突、屋根、デッキなどが被害を受け、昨年は一般公開できなかった。 修復工事をしていないため、今年も一般公開できない。 そのため、9月13日は、厩の前にテントを張り、夫妻の自刃時の服と、室内の写真など屋外での展示となった。 節目の百年祭の年だというのに、まことに残念なことであった。 1)「乃木神社 御祭神百年祭」は、 10時から12時まで以下の通り、厳かに執り行われた。、 御祭神百年祭 式次第
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御祭神百年祭 本殿座席図
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本殿正面は、神社本庁統理 北白川御夫妻、乃木家親族代表玉木正光氏、全国の神社宮司自衛隊幹部が座り、両脇が乃木家親族と中央乃木会など神社関係者の場所となる。 式は今回式典の進行役の高橋禰宜の司会進行で、滞りなく進んだ。
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式の中ほどでは、「乃木の舞」が奉納された。
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宮司による玉串を奉りて拝礼のあとで、神社本庁使として北白川御夫妻が玉串を奉りて拝礼し、乃木家親族代表として96歳になられる玉木文之進の曾孫・玉木正光氏が続いた。 北白川御夫妻
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式のあとで、直会が、12時から14時の予定で行われた。 直会の次第
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座席図と献立
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神社本庁、主な全国神社宮司は、4階「豊明」の間、 乃木家親族と中央乃木会役員は、3階「棗の間」で、僕はA席に座った。 ところが、僕の名前は正井「善」治と印刷間違をしている。 予めわかっていたのか、神社責任者がすぐその場でお詫びに来られたが、 不良の「良」から、善人の「善」に改名したほうがよいのかも・・ 同じテーブルの隣に座った、希典の妹の御子孫と
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途中で「豊明」の間に行って、北白川氏ご夫妻に挨拶申し上げ、 北白川宮能久親王の時代に三吉慎蔵が明治10年から明治23年まで御付、家令とし奉職したことを言上し、 お世話になったお礼を申し述べておきました。
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3)午后の部は、 式が17時から18時30分 式次第は13ほどに短くなり若干簡略されているが、厳粛さに変わりはありません。 夕御饌祭 式次第
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御祭神百年祭 本殿座席図
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本殿正面には、乃木家親族などが座ります。 午前の部と同じように式は進みます。 献吟の場面
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明治天皇御製、希典辞世、静子夫人辞世を、三人の詩吟会会長が各々吟じ奉納した。 式の最後は、 特別奉納舞として、人間国宝片岡仁左衛門が 常盤津「老松」を舞った。
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めでたい席ではご祝儀曲として時々目にすることがあるが、仁左衛門の舞は初めて目にした。 なかなか見事なもの。 直会は、 18時30分から20時まで、「豊明」の間で 直会次第
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乃木神社宮司の挨拶
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北白川宮の御子孫竹田恒泰氏が来賓として来られましたので、挨拶しておきました。
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直会の席では、午後の部の乃木家親族代表を勤める人物にお会いするはずだったのですが、2日前に急遽入院されたため、奥様と御子息二人にお会いし病を確認しました。 早くよくなられるよう、お祈りするばかりです。 御祭神百年祭は、節目の式でもあり、乃木神社関係者は準備に大変な御苦労があったと拝察いたします。 どうもありがとうございました。 「 人気blogランキング 」  に参加しました。よろしければ押してくださいませ。
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