旧東海道を歩く 12日目(12/4) 島田~府中

島田宿から、藤枝宿、岡部宿を経て、宇津ノ谷峠を越えて丸子宿を通り、府中宿まで、31キロを歩く
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広重の島田の図絵は、島田の側から西方の金谷の方への河原を、ドローンを使って高い所から大井川を見下ろすように描いている。 0815島田宿を出立。 島田宿は、戸数1,461戸、人口6,727人(うち男3,400、女3,327)、本陣3軒、脇本陣0軒、旅籠48軒からなる。 普通の宿場は飯盛女がいるため男より女の方が多いが、大井川の川越人足のため島田宿は男の方が多い。 島田宿は、川越宿場として栄え、宿のはずれには川会所があり、旅客はここで川越えの人夫を雇うか、輦台渡しか、肩車で川を渡った。川越人夫は平常482人を備えたという。
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撮影しそこなったが、島田一里塚跡(日本橋まで52里)を通り過ぎる 元々の塚は、文献によると珍しいことに、道の片側にしかなかったらしい。 0952古東海道蹟碑 古代の東海道は、道が初倉から小川、更に初倉から前島へ通っていた。 北側の志太の山沿いに藤枝への道は、鎌倉幕府が開かれた翌年、頼朝が上洛の帰路に通ったのが初めと云われる。
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0957田中藩領傍示蹟 藤枝の瀬戸新屋村は、田中藩と掛川藩の互いの領地が入り組んでいたため、藩境に「傍示石」を建てていた。
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1022秋葉神社の常夜燈と、志太一里塚跡 ここから日本橋までは50里
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1024勝草橋で瀬戸川を渡り藤枝宿に入る
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藤枝宿は、戸数1,061戸、人口4,425人(うち男2,208、女2,217)、本陣2軒、脇本陣0軒、旅籠37軒からなる
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広重の浮世絵は、東海道五十三次の組物の中でも代表的な図絵になる。白文印に「人馬継立」とある通り、宿駅の問屋場での人馬の継立が行われている図。問屋場は、伝馬所、馬締といって駅伝の肝要な機関で、荷物の検査、賃金の決定、貨物の斡旋などを行った。 1055藤枝小川町の由来
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小川町の誕生は、本能寺の変で堺から逃げた家康が伊勢白子で野盗に囲まれたときに、助けた百姓の小川孫三が家康から藤枝に与えられた土地に由来する。 昼食後、藤枝宿出立し、岡部宿に向かう 1208田中藩領傍示蹟 藩領の東の境界を示す
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1210岩村藩領傍示蹟(岩村藩領横内) 岩村藩は、美濃国岩村城が居城で、駿河に15ヶ村の飛領地があり、横内村に陣屋(地方役所)を置いていた
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1216横内橋を渡る 川岸が自然堤防で高くなっているので、橋の両側は坂になっている。 頼朝が行った富士の巻狩りの為に架けられたので、「巻狩橋」ともいう
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代官屋敷跡 高札場跡
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1222横内を過ぎ、岡部宿に向かう 案内の向こうに常夜燈
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岡部の松並木
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1242岡部宿に入る 岡部宿は、戸数487戸、人口2,322人(うち男1,157、女1,165)、本陣2軒、脇本陣2軒、旅籠27軒から成る。 岡部の地名は、岡辺、丘のほとりの意で、難所の宇津谷峠の西麓の宿場町として栄えた
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1251小野小町の姿見の橋 小野小町は晩年この橋の上で立ち止まり、川面に映る自分の姿がやつれ果てあまりの変わりように、自分の老いを嘆き悲しんだという。
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1252問屋場
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1254岡部本陣跡
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大旅籠柏屋
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1258常夜燈
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ここで岡部宿を離れ、宇津ノ谷峠に向かう
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1337峠を越え、静岡市に入る
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1424日本の紅茶発祥の地 「丸子紅茶」
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1440高札場
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1441丸子宿に入る この宿は中世の駅で、鞠子とも書かれ、麻利子ともいった。 戸数211戸、人口795人(うち男366、女429)、本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠24軒からなる。
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芭蕉の句「梅わかな 丸子の宿の とろろ汁」でも有名なとろろ汁だが、残念ながら時間がなく食べられず。 広重の世界を思わせる茶店・丁子屋が、同じ場所に建っている。 丁子屋の案内によると、現在の築350年茅葺きは、広重の浮世絵を再現するために昭和45年に移築したもので、店舗右側に「梅の木」、左側に「あんずの木」を植えて、背後に迫る横田山と共に広重の世界を偲ばせている。
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脇本陣
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本陣跡
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1505丸子宿を離れる。 丸子1里塚を超えたので、日本橋まであと46里 1528安倍川橋にて安倍川を渡る 橋の左側に富士山が薄く見えている。
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安倍川を渡り府中宿の入り口に至る、本日はここまで
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府中宿は、戸数3,673戸、人口14,071人(うち男7,120、女6,951)、本陣2軒、脇本陣2軒、旅籠43軒からなる
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広重の図絵は、右手に海原が見えることから、西から東の府中側へ安倍川を渡る図で、右から輦台の女性、駕籠に乗ったままの輦台の女性、肩車の女性の三様を横並びで描いて見せている。なかなか面白い。
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参考: 風人社発行「ウォークマップ ホントに歩く 東海道
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