孝明天皇と皇女和宮の父である仁孝天皇が愛しんだお雛様。
仁孝天皇は120代天皇で在位は1817年~1846年。
これは同じく仁孝天皇のお雛様で御下賜されたもの。
仁孝天皇は京都御所の建春門外に学習所を創設したことでも知られる。
公家等の教育のため天保13年(1842)10月に学習所を建て、11月に開校し、15歳以上40歳以下の非職の人2百人ほどを対象に、主に四書五経をテキストに講義を月3回、読書を毎月行った。
この学習所は孝明天皇の時代に学習院となり、公家講学の役割を果していく。現在の学習院大学の前身。
京都学習院は一方で、ある時からいわば一つのアジトのようになり、多くの志士が出入りし始める。
たとえば、土佐藩では、土方楠左衛門が藩命により間崎哲馬とともに文久3年1月京に上り、8月14日徴士に選ばれて朝廷の学習院御用掛となり、また長府藩では、磯谷謙蔵、三吉慎蔵が文久3年7月、京都に出向を命じられ学習院に出仕、8月18日の政変を急報するため帰藩するなど、多くの志士が参集し出入りし、幕末の事変・策動の舞台にもなった。
これは、当時学習院に出入りした多くの志士が仰ぎ見た勅額。
嘉永2(1849)年、孝明天皇から学問所に下賜され、当時の右大臣近衛忠熙の筆による。明治10(1878)年、学習院開校に伴い、明治天皇より改めて下賜された。学習院大学史料館所蔵。
額の大きさは、紫宸殿に掛かる「紫宸殿」の額と同じ大きさだ。
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絵は三吉慎蔵と坂本龍馬です
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