岩倉村史跡巡り

昨日、大阪龍馬会主催の岩倉史跡探訪に参加して、左京区岩倉村を廻ってきた。岩倉具視には関心があり、なかなか得難い史跡めぐりだった。
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最近、幕臣の京都での安政5年(1858)の通商条約勅許奉請の活動に興味があり、そのときの朝廷側の対応が気になっている。 その朝廷側の中心人物は鷹司政通であり、久我建通を介して、鷹司にすり寄っていた岩倉具視とにらんでいる。 鷹司は安政3年(1856)に30年間その地位にあった関白を辞任するが、文書内覧の権利を許されており、12月9日には太閤の称号を信頼を寄せる孝明天皇より贈られている。朝廷の中ではまだまだ影響力があり、関白の後任の九条尚忠に十分対抗できた。 九条尚忠は関白であり孝明天皇妃の実父でもあることから、幕府の通商条約勅許奉請の正使・堀田正睦は、手入れ(贈り物)の相手を九条に絞り込む。元々鷹司は開国派でもあることから、鷹司は味方と思い、手入れの対象を九条にのみ絞るという間違えを犯した。 堀田が九条に手入れをし、従ってないがしろにされたと思った鷹司は態度を豹変し、通商条約反対を唱え始める。鷹司の意を忖度し見逃さない岩倉が公家たちを説いて回り、公家88人が宮中に押し掛ける「列参事件」を起こすことになる。そして、ここに勘違いの手入れによって通商条約勅許の奉請が実を結ばなくなるのだった。 今回の史跡めぐりは、さらにそのあとの岩倉具視の転落の時代に過ごした場所なのだが・・・・・・・ 「 人気blogランキング 」  に参加しました。よろしければ押してくださいませ。
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