海王丸航海13日目 2010/04/18(日) ヤードを渡る

本日はメインマストのヤードを初めて渡った。 帆桁に立って景色を見ながら帆走するのはなかなか得られない経験。 また今晩から今航海で最大級の荒天になる予想で、 150年前北太平洋を渡った咸臨丸の追体験ができると期待する。
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天気 曇りのち晴れ 前日正午からの(直航進路089、距離110マイル、東京からの距離2638,残航2307、平均6.53ノット)、 風向SSW、風力6、ヤード(帆桁)右舷開き、 天候雨、気温11.2、海水温度11.1、気圧1020.7、海面状態穏やか 船の位置 北緯40度04分、西経171度14分 時刻改正15分(累計-20時間27分) 0640 朝別科 ロイヤル畳帆 0830 課業始め 0900 ヤード渡り メインマストのロワートップフルのヤード(下から二番目の帆桁)に渡る。 初めてのヤード渡り。足場はロープが1本張ってあるだけ
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研修生6人が教官の指導で渡り終えたところ 小生は、9人のうち、右舷(海側)から4人目 
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背中側からみる。 マストを上り下りする時は命綱は使わないが、ヤードを渡る時は背後に張ったロープに命綱を引っ掛ける。両足を伸ばし腹をヤードに乗せるように押しつけ、両足と腹の3点支持で身体を固定する
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帆走しながらの景色は最高
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手を離す。背に風を受けているためまず大丈夫
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背中側から見るとこんな感じ
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後ろに手を振ってみる
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ヤードを渡り終えた後、10時37分のモニターは 波は3.2m、風は15ノットを示していた
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1045 荒天対策の話 今晩荒天になるので、午後より講じる荒天対策について教官より話があった。 ①荒天対策は、風力6以上が予想される場合、事前に行う。 ・風力6は、甲板にライフラインの綱を張る。当直以外甲板上への出入りは禁止 ・風力7は、当直員・作業員の安全確保のため、甲板ではなく艦橋で作業する ・風力8は、ひたすら耐え忍ぶしかない ・風力7~8では、甲板上に波が上がるため、操艦も船尾の人力舵を動力舵に変え艦橋での操艦に替える。船内と艦橋との往来には通路がある。 ②本日は荒天対策を講じて、接近する低気圧の影響をしのぐ。 ・最接近は夜中から明け方と予想し、夜間は思わぬ船体動揺がありうる。 ・荒天対策のため、船橋操艦に切り替える。 ・等圧線は緩やかであるが、低気圧が近づくことで等圧線が重なってくる。 ・30m/secの台風並みの風が吹く。 ・北緯40度を維持し、低気圧とは1200マイルの距離をおく。 ・4/19 00時 北緯47度、東経175度に低気圧が位置する(本船との距離800マイル)  SW、風力7~8、波高4~9mの予想 ・4/19 午前には治まるが、波のうねりは続く 小生の立場からは、咸臨丸が北太平洋で荒天時化を乗り切ったのと同じ体験をしたいので、台風並みの荒天は望むところ。どうにかしてその時に甲板に出ていたいのだが・・・・・・ 1200 当直  小生の当番は以下の通り          1200-1300 リーサイド待機          1300-1400 計器          1400-1500 リーサイド待機          1150-1600 リーサイド 1400 荒天対策のため、リーサイド待機中の1400-1500に以下の帆を畳み、減帆する。風力7を想定している。     フォアマスト:上二つ ロイヤルとアッパーゲルン     メインマスト:上二つ ロイヤルとアッパーゲルン     ミズンマスト:上二つ ロイヤルとアッパーゲルン 減帆し始めている14時32分のモニター。 11時台と比べても、風力は20ノットに増加したが船足8.7ノットと変わらない
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船長より、本日の航海概要と気象概況について以下のメッセージがあった。 気象概況 ①今晩は高気圧の北縁、低気圧との等圧線が混んだ海域に位置する。前線の通過前なので、今晩からあす昼にかけてはSWの風。風速は、20m/sec、別の天気図を参照すると、17m/sec。 ②今回は風力階級8を想定した準備を行うので、堪航性の観点では心配はない。 ③この低気圧をやり過ごした後、再び高気圧と高気圧の間に低気圧が発生する。この低気圧は、今回のアリューシャンへ抜けていく低気圧に比べて規模は小さいが、本船至近に発生するので、今回よりも注意が必要。 航海概要 ①本日も甲板当直中の実習生1名が作業中に負傷し、足の小指にヒビが入った。幸い末端の骨ということで、2~3日の安静後、日常生活は可能・軽業復帰できるとの診断。 外部の医療支援要請/外地からの帰国といった最悪の事態は脱した。  <漁労班の小生の立場からは班長なので釣りに影響ありと思われる> 「 人気blogランキング 」  に参加しました。よろしければ押してくださいませ。
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